【第20回】殿がお城に帰ってきたとき

殿がお城に帰ってきたとき
今回は、参勤交代で殿が江戸から帰ってきたときのお話。
彦根~江戸は約500キロメートルの距離があり、大変な長旅でした。
鳥居本の宿場を過ぎ、佐和山を越えてからは、馬で城下町に入り、いろは松からは徒歩で中堀の佐和口御門から中へ、そして、門の内側すぐに住んで留守を預かっていた、木俣という重臣のリーダーから、留守中の領内の出来事が報告されました。
殿と同じ考え方ができる重臣がお城を守っており、殿が留守でも政治が滞らず領内が安定していた。そこが江戸時代の優れた政治の仕組みでした。

- 参勤交代の帰路
殿様「やっと帰ってきたわ~(げっそり・・・)。」
家臣「彦根城を見るとホッとしますな。」 - 家臣「さっ、殿、ここからしばらくは馬に乗ってください。」
殿様(げっそり)「(馬か・・)」
いろは松
家臣「さっ、殿、ここからしばらく歩いてください。」
殿様(げっそり)「(歩きか・・・。)」 - 木俣屋敷
家臣「こんなことがありましたが、大丈夫です。」
殿様(げっそり)「OK!留守中、ご苦労!」 - 表御殿 藩主の居間
殿様(魂が抜けている)
(広報ひこね2024年9月号掲載)
更新日:2025年09月09日