【第19回】参勤交代が行われていた時のお城

参勤交代が行われていた時のお城
各地の大名を一定期間江戸に住まわせる「参勤交代」の制度は、大名に幕府での役割があることはもちろん、地元で反乱を計画したり、勝手なことをしないように統制することも目的でした。
このように大名は、ずっと自分の城にいたわけではありませんでした。そのため、その間の城は大名と同じ考えを共有している家臣たちが責任を持って守っていました。
特に井伊家は譜代大名の筆頭で、将軍を補佐する役割を担った特別な立場の大名でした。長期不在となる期間も、優秀な家臣たちが彦根城を守り、平和を保っていました。

- 参勤交代の道中
殿様(駕籠の中から)「今、どこらへん?」
家臣「ちょうど真ん中、信州の奈良井という宿場です。」
駕籠担ぎ「(重たいわ~・・・。)」 - 殿様「えー、まだまだやん~。」
家臣「しっ、殿、我慢してください。宿場の者たちに聞こえますぞ。」 - 殿様「江戸に着いても忙しいし、なんか、体動かしたいわ~。」
家臣「歩かれますか?」 - 殿様(駕籠にズッシリ・・)「いや、ええわ。(キリッ)」
家臣「(結局降りひんのや・・・。)」
駕籠担ぎ「(期待させんといてほしいわー。)」
(広報ひこね2024年8月号掲載)
更新日:2025年09月09日