【第24回】戦いの場から政治の場へーお城の変化ー

戦いの場から政治の場へーお城の変化ー
彦根城は、関ヶ原の戦いの後、大阪城の豊臣方との戦いに備えて築城が開始されました。最初は戦いのことを中心に考えてつくられたので、城主の御殿は安全な天守前に建てられました。
しかし、大坂城での戦い(大坂の陣)が徳川方の勝利で終了すると、お城の役割は、戦いに備えるよりも平和がずっと続くように政治をすることが中心になりました。
そのため、家臣が集まって話し合うための大きな御殿が必要になり、山の麓に新しく表御殿(現在、彦根城博物館)がつくられることになりました。

- (お城横の御殿にぎっしりつまった家臣)
殿様「なんか、この御殿せまいわー。」
家臣「戦いでは安全やけど・・・。これでは話し合えませんな。」 - 殿様「大きな御殿ほしいわー。」
家臣「では、麓に新しい御殿をつくりますか。」 - (城の麓に建設中の御殿)
家臣「政治がしやすいようにしますわ。」 - (完成した広間を見ながら)
殿様「めっちゃええやん~。」
家臣「これからは戦いではなく、話し合いの政治ですな。」
(広報ひこね2025年3月号掲載)
更新日:2025年09月05日