のどに物がつまった
異物(食物、吐物、血液など)をのどにつまらせて死亡する事故は、毎年、数多く発生しており、0歳児と高齢者に多いのが特徴です。
大人や高齢者では、食事中に食べ物がのどにつまることが多いのですが、乳幼児の場合はタバコや薬剤など目の前にある、あらゆるものが異物となる可能性があるので、乳幼児の手の届かない場所に置くなど注意が必要です。
1.のどに物がつまったときのサインを見逃さない
(1)気道内異物の世界共通サイン
親指と残りの指でのどをはさみこんで首を絞めるような手の形をとり、物がのどにつまったことを、他の人に知らせようとします。
(2)小児、乳幼児の場合
- 急に息ができなくなり顔色が悪い。
- 急に咳き込む。
- ヒューヒュー、ゼーゼーと、苦しそうに呼吸する。
- ゲェーゲェーという音をさせて、のどや胸が苦しそう。
2.のどにつまった異物を吐き出させる
(1)成人、小児に対する異物の除去
成人、小児に対する異物の除去については下記リンクをご覧ください。
- 反応(意識)がある場合
反応があり、咳を出せる場合は、咳を続けさせることが有効です。
しかし、咳が弱くなったり、咳が出ない場合は、介助をして異物を吐き出させることが必要となります。- 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
- 背部叩打法
- 反応がない場合
反応がない、または介助の最中に反応がなくなった場合は、ただちに心肺蘇生法を開始します。
(2)乳児に対する異物の除去
乳児に対する異物の除去については下記リンクをご覧ください。
- 反応(意識)がある場合
背部叩打法 - 反応がない場合
反応がない、または介助の最中に反応がなくなった場合は、ただちに心肺蘇生法を開始します。
更新日:2024年09月02日