高血圧ゼロのまちひこねへ

更新日:2025年04月01日

HP番号: 26997

高血圧は彦根市の健康課題

高血圧は心筋梗塞や狭心症などの危険因子

彦根市の平成25年から平成29年までの死因別死亡者数と標準化死亡比(SMR)

虚血性心疾患とは、心筋梗塞・狭心症の総称で、動脈硬化や血栓により心臓の血管が狭くなり、心臓に血液や栄養がいきわたらない状態のことです。虚血の状態が続けば心不全にもつながります。高血圧は大きなリスクのひとつです。

注釈)標準化死亡比とは、人口や年齢構成の違いの影響を除いて死亡率を全国と比較したものです。標準化死亡比が100(基準)より大きいということは、彦根市の死亡状況が全国よりも悪いことを表しています。

血管への負担

高血圧は喫煙と並んで、日本人の生活習慣病による死亡に最も大きく影響する要因です。もし高血圧が完全に予防できれば、1年間で10万人以上の人が死亡せずに済むと推計されています。現在、20歳以上の人国民の2人に1人は高血圧と言われています。

次の図は血圧を水圧に換算したものです。

血圧を水圧に換算した図

直径わずか数mmの血管にこれだけの水を噴き上げる力が毎日10万回ずつかかっているため、高血圧は血管(特に脳、心臓、腎臓の細動脈に大きな負担となります。

高血圧とは

高血圧の基準値

彦根市の血圧シンボルマーク

彦根市の血圧シンボルマーク

年に一度の健診や病院での値だけでは、高血圧と診断できません。家庭血圧の測定が必須です。基準値を知り、測定を習慣づけましょう。

家庭血圧の基準値を超えることが1~2週間以上続いたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

高血圧の診断基準(日本高血圧学会)
単位:mmHg 収縮期血圧 拡張期血圧
家庭血圧 135以上 85以上
診察室血圧 140以上 90以上

高血圧のタイプ

高血圧は3つの種類に分類されます。

  1. 持続性高血圧(どんな状態でも高い)
  2. 白衣高血圧(診察室血圧のみ高い)
  3. 仮面高血圧(家庭血圧のみ高い)

仮面高血圧はさらに血圧が高くなる時間帯で早朝高血圧、昼間高血圧、夜間高血圧に分類されます。

白衣高血圧は楽観視されがちですが、将来的に持続性高血圧に移行し、脳や心臓、腎臓に血管障害を起こすリスクが高いため注意が必要です。

高血圧のタイプ

心筋梗塞や脳血管疾患などのリスクは、正常血圧<白衣高血圧<<持続性高血圧≦仮面高血圧の順に高くなります。

健康診断や病院受診だけでは自分がどのタイプかわからないため、家庭血圧の測定が大切です。

血圧の正しい測定方法

自分のからだを知るために家庭血圧を測定しましょう。

正しい測り方は、

  • 血圧計は上腕タイプを選ぶ
  • 椅子に座って安静にする
  • 測定は原則2回(それ以上は測らない)
  • 朝夜の1日2回、できるだけ同じ時間帯に測定する

です。朝は起床後1時間以内、トイレの後、食事・服薬の前に、夜は飲酒や入浴の直後を避けた寝る直前に測定しましょう。

背もたれのある椅子に座り安静に

1.背もたれのある椅子に座り

1~2分安静にする

心臓の高さにカフを巻く

2.心臓の高さにカフを巻き

深呼吸をして測定する

測定を終えたら記録をつけましょう。2回測った場合は、2回の記録とその平均も取ると良いです。記録をつけることで、自分の血圧のタイプが見えてきます。

血圧の記録用紙(表)(PDFファイル:121.6KB)

血圧の記録用紙(グラフ付き)(PDFファイル:153.2KB)

彦根市の取組

彦根市では、令和6年度から「高血圧予防プロジェクト」として以下のような取り組みを行っています

  • 薬局などの身近な血圧計設置場所の情報提供

  • 地域団体や企業とのイベント開催

  • 健康づくり推進協議会の参画団体との連携・協力

  • 広報ひこね等による啓発

身近な場所で血圧測定ができます

下記の薬局に無料で血圧測定できる血圧計が設置されています。(協力:彦根薬剤師会)
血圧計を置いている彦根市内の薬局
保険薬局名 住所 電話
アピス薬局 沼波店 西沼波町269-23 21-3935
キリン堂薬局 南彦根店 西今町435-1 21-3098
クスリのアオキ 西今薬局 西今町314-1 47-6575
さつき調剤薬局 高宮町1793-1 26-5155
さん調剤薬局 戸賀町38-4 47-5329
スギ薬局 稲枝店 野良田町311 43-8025
スギ薬局 彦根西今店 西今町952-3 21-3520
スギ薬局 南彦根店 小泉町106-10 30-1670
スギ薬局 彦根中央店 和田町47-2 49-2012
すみれ調剤薬局 原町850-266 24-9519
せり薬局 後三条町645 21-4327
大丸屋薬局 高宮町1890 22-0148
たかみや薬局 高宮町2941-18 47-5432
のぞみ調剤薬局 芹橋二丁目9-11 26-1345
野の花薬局 長曽根町5-26-5 27-0860
疋田調剤薬局 肥田町981-2 43-5484
彦根かいえ薬局 開出今町1524-4 30-3161
ひなつ薬局 日夏町670-1 28-3480
ぷるす調剤薬局 西今町419-1 23-9211
明徳調剤薬局 彦根店 旭町5-2 21-2355
ユタカ調剤薬局 日夏 日夏町3696 28-9302
吉坂薬局 本町二丁目2-4 22-1032
わかば薬局 日夏町1875-28 28-7837

ぜひ、ご自身の健康管理にご活用ください。

ひこね健康アップフェスタ

付箋に書かれたイベント参加者の感想が掲示してある様子

参加者の感想

2024年11月1日、高血圧の周知を中心とした健康イベントをアルプラザ・彦根で開催し、13時~16時の3時間で100人を超える方にご来場いただきました。

会場には、測定ブース、体験ブース、展示ブース、相談ブースを設置し、様々な体験を通して、自身の身体や健康に関する知識を知るきっかけを作りました。

参加者からは「大変参考になった」「なかなかできない測定をしてもらえてよかった」「またあれば参加したい」など大変好評でした。

イベントの様子

イベントの様子(体験ブース)

イベントの様子

イベントの様子(測定ブース)

健康づくり推進協議会

健康づくり推進協議会は、住民が健康な生活を送るために、健康づくりの対策を協議・企画をしています。メンバーは約20人で、医師会等の保健医療関係団体や大学等の学識経験者、学校や事業所等の代表者、地域の健康づくりの団体、保健所等関係機関等が集まっています。

令和6年度は、虚血性心疾患対策(高血圧予防)をテーマに協議しました。協議会に参加する団体の普段の活動の中で、高血圧予防についての教室の開催、血圧のシンボルマークを掲載した減塩パンフレットの作成・配布、市内の大学に通う学生に高血圧についての情報提供や事業者向けの健康情報誌への掲載等を行いました。

パンフレット写真

血圧のシンボルマークを掲載した減塩パンフレット(彦根健康推進員協議会作成)

知ろう高血圧測ろう家庭血圧啓発チラシ

事業者向けの健康情報誌「元気元気レター」(彦根保健所発行)

健康推進員協議会

ピンクのTシャツを着た健康推進員がイベント掲示の前で活動している様子の写真

ピンクのTシャツを着て活動!

健康づくり推進協議会のメンバーでもある健康推進員協議会は「私達の健康は私達の手で」というスローガンのもと、赤ちゃんから高齢者までを対象に、生涯にわたる健康づくりをめざして地域に根ざした活動をするボランティア団体です。

2024年11月1日開催した「ひこね健康アップフェスタ」においても、体験ブースとして「塩分味覚チェック」や「野菜350g測定体験」を実施しました。

詳しい活動内容についてはこちらをチェックしてみてください。

広報ひこね

広報ひこねには「年100人の命を救え!高血圧ゼロのまちへ」と題して、不定期で血圧に関する記事を掲載しています。

広報ひこね(2024年10月号23ページ)

広報ひこね(2025年1月号21ページ)

広報ひこね(2025年3月号21ページ)

 

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 健康推進課 成人保健係

電話:0749-24-0816
ファックス:0749-24-5870

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