《2022》標語部門 入賞作品
今年度も、市民の皆さんから、「はーとふるメッセージ」を募集しましたところ、作文、標語、ポスター・絵手紙の3部門に合わせて905点のすばらしい作品が寄せられました。どの作品も、あらゆる人権問題を解決していこうとする決意や、人権尊重の願いがこめられたものばかりでした。
本作品集は応募いただいた作品の中から選ばれた54点の入賞作品を掲載し、身近にある人権問題に気づき、人権が尊重されるまちづくりについて考えるきっかけとなることを願い作成いたしました。作者の思いが詰まったこれらの作品を、さまざまな機会で学習・啓発の資料として多くのみなさまに活用していただければ幸いです。
ご応募いただきました皆様ならびにご協力を賜りました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
標語部門
学年等は応募当時のものです
小学生の部
特選
自分はね 世界に一つの 宝物 | 佐和山小学校 4年 日下部 玄篤(くさかべ げんとく) さん |
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人権を みんなで守り 笑顔咲く | 旭森小学校 6年 吉村 里彩(よしむら りさ) さん |
入選
あったかい みんなのきもち たいせつに | 佐和山小学校 2年 佐野 和奏(さの わかな) さん |
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だいじょうぶ そのひとこえで かわる未来 | 城東小学校 3年 北村 詩音(きたむら しおん) さん |
思いやり 相手も自分も 気持ちいい | 城南小学校 5年 上野 蒼馬(うえの そうま) さん |
他にない 自分の個性 自信持て | 鳥居本小学校 6年 池上 健生(いけがみ たける) さん |
中学生の部
特選
愛ことば 私とあなたを つなぐ橋 | 南中学校 1年 田中 智悠(たなか ちはる) さん |
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一人一人の 小さな気づきが 誰かを救う | 西中学校 1年 嶋津 結虹(しまず ゆな) さん |
入選
ちかう 書くだけで終わらない 自分にできる行動をしよう | 西中学校 1年 山本 映祐(やまもと えいすけ) さん |
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カラフルな 個性あふれる 広い世界 | 中央中学校 1年 小堀 かんな(こぼり かんな) さん |
大丈夫 一人じゃないさ ぼくがいる | 南中学校 2年 小林 翔月(こばやし しょうき) さん |
人権は みんなを守る ためにある | 中央中学校 3年 西村 璃杏(にしむら りあん) さん |
一般の部
特選
認めよう多様性 誰もが自分らしく輝く社会 | (個人応募) 川角 裕美(かわすみ ゆみ) さん |
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「おはよう」と「笑顔」が私のエネルギー | ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン合同会社 彦根金沢製造所 奥 真智子(おく まちこ) さん |
入選
愛!愛!愛! 最後はやっぱり愛が大切! | ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン合同会社 彦根金沢製造所 吉川 都也子(よしかわ つやこ) さん |
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強い者 立場の弱きを 守る者 | 株式会社たけびし 滋賀支店 定廣 将太(さだひろ しょうた) さん |
人と人の間隔は十分とっても 心は密で! | ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン合同会社 彦根金沢製造所 西澤 晴美(にしざわ はるみ) さん |
人生というワールドカップの主役だ君は 頑張れ 人間代表! | ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン合同会社 彦根金沢製造所 上野 亜絵美(うえの あえみ) さん |
標語部門総評
標語部門には、小学生の部247点、中学生の部84点、一般の部24点、総数355点の応募がありました。どの作品も短い文章の中に、人権について深く考えさせる表現があり、選考に苦慮しました。
人権標語の作成には、「人権とは何か。」「人権問題にはどのような種類があるのか。」「人権問題について短い言葉でいかに効果的に訴えるか。」などの視点をもって作成することが必要になります。応募者の年齢が上がっていくにつれ、様々な技法が取り入れられ、表現が豊かになっていきます。しかし、小学校低学年の標語の中にも、低学年らしさのある表現で、人権について考える機会を与えてくれる作品がありました。本当に興味深い多くの作品の中から、より私たちの心に響くものとして、選考をしました。
【小学生の部】
「あいさつ」や「ありがとう」「思いやり」など、小学校で実施する人権学習をもとに、心に残った言葉を使った標語が多かったと思います。「だいじょうぶ」という言葉もキーワードとして挙げられます。かけてもらってうれしかった言葉は、相手にとってもうれしい。だから同じ言葉を相手にもかけようという、小学生の素直な気持ちが表れている作品が多く見られました。
【中学生の部】
小学生の作品と同じように相手を意識した作品が多数見られ、より語りかける標語になっているなと感じました。違いを大事にする、多様性を表現した作品も見られました。今までの経験から、人と人をつなぐために、自分にできることを探すという前向きな行動を呼びかける作品が多く見られました。
【一般の部】
一般の部では、令和4年度に開催されたサッカーワールドカップに関する言葉を入れ、人権標語をより身近に感じさせる作品が見られました。また、標語として覚えやすく技巧を凝らしたものや、現代社会の中で重要視されるものを題材に作られた標語が多く見られました。職場のことや社会全体を、鋭く捉えて作成されたことがよく分かる標語でした。
どの部も、短い標語の中に表現される作者の「よりよく生きたい」という願いを感じました。選考に残った標語は、どれも素晴らしく、心を打つものでした。選考するのに、大変苦慮しましたが、彦根市民の人権意識を高め、人権が尊重されるまちづくりについて考えるきっかけを与えるものとして、今後の活用が図りやすい作品を選考しています。短い言葉だからこそ、分かりやすく、心に訴えることが必要です。これらの標語を読むと、「人権とは難しいものではなく、身近なもの」として感じられます。標語を目にして、まず人権について感じ、考え、誰もが発信できる、そんな意識の向上が図れることを期待しています。
(北村 里美)
標語部門選考委員
北村 里美
田口 全男
東 幸子
更新日:2024年09月02日