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＜総 評＞
今年の応募数は二十編で、昨年より六編増えた。自分の思いを随筆に表現しようとする仲間の増えたことが嬉しい。
過不足なく、誰にでも分かってもらえる表現力を身に付けることも大事なことであるが、先ず、自分の感動やメッセージを「書く」ことが重要な第一歩であろう。
日常生活の中の身近な素材を基として、自分の心で感受したところを、素直に、楽な気持ちで描写すれば良いと思う。
その中に描かれた、人間の真実に触れる普遍性が伝われば、読者は共感を覚える。これが、 随筆「作品」ではなかろうか。
この意味で、応募作の中には、よくまとめて綴られているのだが、個人的記録や日記にとどまるものが見うけられ、惜しまれた。
書くことは努力を要する。しかし、その努力を通して他人に自分の思いをよく訴えることができるなら、大きな喜びであるし、自己の人生を深めることにもなる。
「彦根市民文芸」 に集う仲間と共に、私も喜びをもって努め、良い作品を生み出したいと願っている。
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