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石内 秀典 宇田 良子 尾崎 与里子 :選 | |
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<総評>
詩を書くときに、誰しも「良い詩を書きたい!」と願うものです。良い詩とはいったいどんな詩でしょうか。読む人の胸を静かに浸すような、或いは深く人生を考えさせられるような、斬新な言葉で鋭く世界を感じさせるような、平凡な言葉でも新鮮な輝きに満ちているような、永遠の祈りのような・・・。詩を書く人は皆、様々な思いを抱きつつ、今日もそれぞれが自分の精一杯の持てる言葉で悪戦苦闘しています。そんな中で「もっと巧くなりたい。」と思うような時もありますが、良い詩と上手な詩はどこか大きく違っています。稚拙で良いというのではありません。素晴らしい先輩の詩をたくさん読み、必死で書く習練を積むことは何より大切です。けれど上手な詩を目指すのではなくて、一生にそういくつも書けないであろう“良い詩”を目指してください。それは夜空で瞬いている遠い星のように思えるかもしれませんが、ある日突然あなたの掌の中にやってきます。あなたはあなたのまま伸びやかさを失わずに書き続け、努々上手な詩を真似るような間違った道を選ばれませんように。 (尾崎 与里子) |
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