【第28回】江戸時代の彦根城での暑さ対策

【第27回】世界遺産登録に向けた市民の取組をご紹介ーいろは松で盆BON夏祭り
江戸時代の彦根城での暑さ対策
9月になっても残暑が続いています。江戸時代の暑さ対策はどのようなものだったのでしょうか。
玄宮園の北の端には、「不知暑気(しょきしらず)」の地と呼ばれる場所がありました。埋め立てられる前の松原内湖に面した場所で、内湖の水面を渡ってきた涼風を感じられる場所だったと思われます。床几(しょうぎ)(和風のベンチのこと)が一つ置かれていて、庭園を巡る際に休憩ができるようになっていました。
大名が重臣と一緒に良い政治を考えるためには、暑さ対策も必要だったのかもしれません。

- (ギラギラの太陽)
殿様(汗だく)「暑いわ~。」 - 殿様(汗だく)「どこか涼しいところはないのか?」
家臣(汗だく)「とっておきのところがあります。」 - 玄宮園の端っこ
家臣(汗だく)「こちらが、歴代の殿が休まれた【不知暑気】の地です。」
殿様(汗だく) - (ギラギラの太陽と、床几に座った殿様)
殿様「そういえば涼しいような」
家臣(汗だく)「大丈夫ですか?」
(広報ひこね2025年9月号掲載)
更新日:2025年09月01日