【第15回】遠くへ行きたい

遠くへ行きたい

彦根城の世界遺産に登録するのは、中堀より内側。その外側には町人が住む城下町が広がっていました。
城下町に住んでいた武士には、地域の平和を守るため、「お城から3里(約12キロメートル)以上遠くに、許可なく外出してはいけない」などの厳しいルールがありました。
このようなルールがあったからこそ、地域内の平和が保たれていたのです。

- 町人A「長浜の曳山って、やっぱりいいよね!」
町人B「ほんま、めっちゃ楽しかったわ~」
武士A(耳がダンボ)「ふーん」 - 武士A「曳山、ええらしいで、見に行こか!」
武士B「おお、行きますかっ!」 - 武士A(わくわく)「結構遠いな」
武士B「あともう少しや」 - 城から3里=約12キロメートル地点
彦根藩の役人「はい、そこまで。捕まえるよ、マジで!」
武士A・B「えっ」「なんでなん」
(広報ひこね2024年1月号掲載)
更新日:2025年09月05日